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『毒友人』という言葉に込めた本当の意味 | コスプレを楽しむための人間関係論

コラム

「先日noteで『その友達、本当に友達?』という記事を公開したところ、何通かのDMをいただきました。
内容を購入していない方からの『友達を毒呼ばわりするな』『人間関係を切り捨てる考え方は危険』といった批判です。

正直、予想していなかったわけではありません。
でも、実際に受け取ってみると、やっぱり複雑な気持ちになりました。

ただ、これは大事な機会だとも思ったんです。
僕の意図が正確に伝わっていないということは、説明不足だったということ。
だから今日は、あの記事に込めた本当の意図と、僕が『毒友人』という言葉をどう捉えているのかを、改めて説明したいと思います。

「毒友人」は人格否定ではない

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まず最初に明確にしておきたいのは、『毒友人』という言葉は、その人の人格を否定するものではないということです。

これは関係性の話なんです。

同じ人でも、Aさんにとっては良い友達で、Bさんにとっては疲れる関係になることがあります。
相性の問題、タイミングの問題、お互いが置かれている状況の問題。

僕が記事で書いたのは、『この人は悪い人だから切り捨てろ』ではなく、『あなたが疲れているなら、距離を置いていい』ということです。

コスプレ界隈特有の構造的問題

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正確には、ひいてはSNSにおける人間関係特有の構造的問題に繋がります。

コスプレ界隈には、一般的な友人関係とは違う特殊な環境があります。

いいね数、フォロワー数、すべてが可視化されている。同じキャラをやれば比較される。
限られたリソース(カメラマン、スタジオ)を取り合う構図がある。

この環境が、普段は良い人でも、嫉妬や競争心を生み出しやすくしているんです。
そして、そういう感情を持つこと自体は、決して悪いことではありません。

人間なんだから当然です。

問題は、その感情が関係性を壊していくとき、どちらかが一方的にエネルギーを奪われているとき。
そのサインに気づいて、自分を守る選択肢を持ってほしかったんです。

僕自身の経験:距離を置いて見えたもの

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実は僕も、5年以上前に距離を置いた友人がいます。

その人は決して『悪い人』ではありませんでした。
でも、一緒にいると、なぜか疲れる。合わせをすると、いつも自分の撮影時間が削られる。

SNSで他のレイヤーと仲良くすると、不機嫌になる。

最初は『気のせいかな』『自分が悪いのかな』と思っていました。
でも、ある時気づいたんです。この関係、僕は楽しめていない、と。

距離を置くのは勇気が要りました。共通の友人もいたし、イベントで顔を合わせる可能性もある。
でも、距離を置いた後、驚くほど心が軽くなったんです。

そして、その後にわかったことがあります。
その人も、僕と一緒にいて楽しくなかったのかもしれない、と。

お互いに合わなかっただけなんです。

距離を置くことは、相手のためでもあるんだと、今は思っています。

「切り捨てる」ではなく「自分を守る」という選択

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『毒友人との縁を切れ』というメッセージは、確かに強い言葉かもしれません。
でも、僕が本当に伝えたかったのは、『切り捨てる』ことではなく、『自分を守る』ことの大切さです。

コスプレは趣味です。
楽しむためにやっているはずなのに、人間関係で疲弊して、創作活動が楽しめなくなったら本末転倒ですよね。

自分の心と創作活動を守ることは、自己中心的な行為ではありません。
自分を大切にする、当然の権利です。

そして、自分を大切にできる人は、他人も大切にできます。
エネルギーが枯渇している状態では、誰に対しても良い関係は築けませんから。

健全な人間関係とは

じゃあ、健全な人間関係って何なのか。

僕は、こう考えています。

お互いの成功を心から喜び合える関係。 相手がバズっても嫉妬せず、本当に嬉しいと思える。自分の成長を応援してくれる。

適度な距離感を尊重できる関係。 会えない期間があっても、関係が変わらない。断っても、理解してくれる。

ギブアンドテイクのバランスが自然な関係。 『今回私が撮るから、次はあなた撮ってね』が自然にできる。

コスプレ以外でも繋がれる関係性。 趣味が変わっても、友情は続く。

こういう関係を築ける人たちと、時間を過ごしたい。
そう思うのは、わがままでしょうか?

まとめ:批判してくれた人たちへ

今回DMをくれた方々には、率直に感謝しています。

あなたたちの批判があったからこそ、僕は自分の言葉足らずに気づけました。
そして、改めて自分の考えを整理する機会をもらえました。

もしかしたら、あなたたちは今、僕が『毒友人』と呼んだような関係性に悩んでいる友人を、守ろうとしているのかもしれません。
それは、とても優しい行動だと思います。

でも、もし可能なら、一度立ち止まって考えてほしいんです。

その友人は、本当に楽しんでいますか?
疲れている様子はありませんか?
『大丈夫』と言っているけど、本当は我慢していませんか?

人間関係は複雑です。正解なんてありません。
でも、誰もが自分を大切にする権利はあるはずです。

コスプレという素晴らしい趣味を、心から楽しめる人が一人でも増えますように。

それが、僕の願いです。

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