
今回は東方Projectの七曜の魔女・パチュリー・ノーレッジのコスプレメイクで使っているアイテムと、なぜそれを選んでいるのかをざっと書いていきたいと思います。
リクエストがあったんでね、こういうのはね、応えていかないとね(?)
パチュリーってキャラ自体が病弱で色白な魔法使いという設定です。
その儚げで気だるげな雰囲気を出すためにはメイクでかなり工夫が必要なんですよね。
まず最初に言っておきたいのが、パチュリーのメイクで一番重要なのは「血色の悪さ」をどう表現するかということ。 健康的な肌色じゃダメなんです。
かといって、ただ白塗りにすればいいってもんでもない。
絶妙なダウナー感を演出しながら、写真映えもする……そんな微妙なバランスを取らないといけないのが、このキャラの難しいところです。
ベースメイクで作る「魔女の肌」
僕が使うのはコレ。 セザンヌの化粧下地の青。
下地の塗り方のコツ

パチュリーの肌を作るときに僕が意識しているのは、「図書館に何百年もこもってる魔女」という設定をどう表現するかです。
日光をほとんど浴びないキャラなのでその肌で表現したい。
というのと女性キャラをやるのであればやはり白くまとめたい。
青下地を塗るときの手順はこんな感じ:
- まず顔の中心(鼻筋・額・顎)に青下地を置く
- 内側から外側に向かって薄く伸ばしていく
- 首との境界線は特に注意して、スポンジでトントンと叩きながらぼかす
- 耳の後ろまでしっかり塗る(意外と忘れがちだけど重要)
そのために選んでいるのが、青みがかった下地とワントーン明るいファンデーションの組み合わせ。
普通なら「自分の肌に合った色を選びましょう」って言われるところです。
が、コスプレの場合は話が別。
キャラクターの雰囲気を作ることが最優先なので、あえて人よりもキャラクターチックな色選びをしています。
衣装も、西洋人形のフリフリのためその衣装に釣り合うようなドールの様になるように肌を作っていきます。
ファンデーションはKATEのパウダーファンデーション使ってます。
あくまで僕が使ってるだけで
- 明るくまとめられる
- ただし病的じゃない色味で
というのを抑えることができるのであればこの辺はアイテムを自由に選べばいいんじゃないかなーと思います。
肌が弱い方は高いもののほうがもしかしたら荒れにくいですし。
幻想的・紫の瞳を引き立てるアイメイク

味のある原作絵。 てかお前そんな靴だったのかよ
パチュリーといえば紫の瞳にジト目。
これをどう表現するかで、コスプレのクオリティが決まるといっても過言じゃありません。
まずは二重幅の作り方から
パチュリーのジト目を作るには、まず二重の形が重要。
僕は平行二重〜やや末広がりの二重を作ってます。
二重の作り方:
- アイプチかアイテープで二重ラインを決める
- 二重テープを貼る
- テーピングで目尻を下げる(ここ重要!)
- こめかみから目尻の延長線上に向かって斜め下にテープを貼る
- 軽く引っ張りながら固定することで自然な垂れ目が作れる
ぶっちゃけテーピングするの先と二重作るのどっちが先とかは無いです。
単純に僕はこの手順ってだけだけど、顔全体をテーピングする時に垂れ目にテープしちゃう方が手間が少ないかも。
僕は二重作る時はいつものコレ↓
奥二重があまりに重い場合はダイソーの一番幅が広いメッシュのアイテープの方が良いか、もしくは二重書いちゃうほうが早いです。
二重を書く際は涙袋を書くライナーと一緒↓
コレでサクッと書いちゃって、上からアイシャドウで極細の筆でなぞれば、それらしく二重作れます。
なぞる場合は上まぶたと並行になるような、綺麗なアーチを描きましょう。
アイラインとまつげ
アイラインは細めに平行〜垂れ目に引くのがポイント。
そのために極細のアイライナーを使います。
僕はコレ↓
パチュリーは大人しくて内向的なキャラなので伏し目がちに作っています。
先程述べたようにテーピングで垂れる様にあらかじめテープしています。
[追記]テーピング忘れてた。使ってるのコレ
耳のした、蝶番くらいから引っ張るのと同じ場所から耳の後ろを通して引っ張る。
最後に目の形をななめ下に引っ張る三箇所止めでOKです。
[追記ここまで]
これで儚げな印象を作りつつ、写真でもちゃんと目が大きく見えるようにしています。
下まつげは描くのもするが、基本はつけまつげ↓
理由は簡単で、目の形を補正しつつも可愛い印象を出すことのできる目をつくれるから。
で、できるのがコチラの眼。
まつげで見えないけど、目尻を下げて書いてます(ピンクの部分)

ドールぽくもどこか憂えてる……そんなバランスを意識しています。
まとめると下記。
アイライン:
- 上ラインは細めだけどしっかり引く
- 目尻は自然に下げて、5mm程度延長
- 下ラインも目尻側1/3にしっかり入れる
で、特に平行~垂れ目に見せるもう一個の方法が、下瞼のアイライン。

ここのピンクの囲いの部分ですね。
下側に下げたアイラインと合流するように、滑らかに下がるように描く。
写真では下まつ毛も書いてますが、東方くらいにゴリゴリ顔を書く場合は下まつ毛つける方が早い。
工程としては最後ですがついでにまつ毛のまとめも書いておきますね。
まつげ:
- 上まつげは、長さよりボリューム重視
- 下まつげもしっかり束感のあるものを使う
- 全体的に「お人形」感を意識
僕が今回使ってるのは下の2つ
ドーリーウィンクは14番でもいいな…と今になって思う今日この頃。
アイシャドウはピンク・赤・濃紫ゴリゴリ
じゃーん、今回使うのはコレ


先述の写真見てもらうとわかるけど、目元全体に赤〜ピンク系をがっつり入れてます。
「腫れぼったくなるんじゃ?」って思うかもしれないけど、ドールぽい可愛さとともに、チークを入れずに表現するコツ。
チークをゴリゴリに塗ると「ザ・女装」になってしまう。
なのでチークを入れなくて良いように、目元に赤をゴリゴリに入れてます。
実際のアイシャドウの塗り方:
- アイホール全体にピンクベージュをベースで入れる(ここは特に指定なし)
- 二重幅〜それより広めに赤(1)を入れる(ここがポイント!)
- 目尻側に濃い赤紫~濃茶(2や3の下の色)を三角形に入れて、目の形を横長に見せる
- 下まぶた全体にも赤ピンク(3)をしっかり入れる
- 目尻の下は特に濃いめ(1)に入れて囲み目効果
- 涙袋の影を描いて、ドール感を強調
見てもらえばわかるけど、上まぶたも下まぶたも赤でしっかり囲んでます。
下瞼側は涙袋に馴染むように薄めの色でさっと少し入れる程度です。
これで紫のカラコンがより映えるし、全体的に幻想的な雰囲気に。
ざっくりこんな感じで、混色具合で他の色のパレットももちろん使います。
そこは匙加減でグラデーションを作ってください。
リップで作るドールの可愛らしさ

ここが一番難しいところ。 チークと同様にリップもゴリゴリに塗ると「ザ・女装」になってしまう。
リップも同様に入れすぎるとアンバランスになる。
主にここで使うのはコレ↓
グロスを使う時はあまり拘りはありません、すいません。
リップメイクの詳細:
- 口の中心に赤みのあるピンクを置く
- 外側に向かって薄いピンクでぼかしていく
- 上唇の山を強調して人形っぽさを出す
- 最後にティッシュオフして自然な質感に
さらっと描くとこんな感じかな?
そこで、口の中心ほど赤く、外側ほどピンクにしてグラデーションある口を作ってます。
時短する場合は、グロスを少し入れてツヤを少し入れる。
グロスじゃない時は最後にティッシュオフして自然に仕上げておしまいです。
シェーディングとハイライトで作る立体感

陰影はほぼ目鼻周りくらい。
鼻の筋だけ綺麗に描く……だけではありません。
ノーズシャドウの入れ方:
- 眉頭から鼻筋に向かって自然にぼかす
- 小鼻の横は控えめに(入れすぎると男性的になる)
- 鼻先には入れない(団子鼻に見える)
ポイントは鼻先に向けて細くなるように描く感じ。
普通のきれいなメイクとは違い人外感ある感じになるから衣装に負けない、、、はず。
ハイライトの入れ方:
- 鼻筋にT字型に入れる
- 目の窪み(アイホール)にゴリゴリ塗って立体感を仕上げる
- 目頭のくの字部分に白いシャドウかハイライトを入れる
- 涙袋の中央にも少し入れてぷっくり感を出す
- 唇の山と顎先にも少し入れて人形感を強調
目の切開ライン周りも白く塗って立体的にしてます。
このシェーディングとハイライトはコレ一本↓
細い筆で取って塗る・ぼかす。
それだけ。
仕上げのパウダーと撮影時の工夫
↑コレ、安くて使いやすかった。
最後の仕上げはパープル系のフェイスパウダーで全体を抑える。
普通の透明パウダーだと健康的に見えちゃうので、あえて紫がかったものを選ぶことで、全体的に幻想的な雰囲気に。
パウダーの使い方:
- 大きめのブラシに取って、余分な粉を落とす
- 顔の中心から外側に向かってふんわり乗せる
- Tゾーンは念入りに(テカり防止)
- 目の下は薄めに(厚塗りするとシワが目立つ)
ハイライトとシェーディングを使って、より西洋人形っぽい顔立ちに仕上げていくのもポイント。
フェイスラインは少し削って、頬骨の下にも影を入れることで、病弱だけど美しい魔女の完成です。
完成

で、完成!
実際のメイクは解説より全然派手でした(笑)
頑張ってカメラアプリでメイクと色味足したけど……うーんまあ本物のほうが濃い。
特に赤眉と赤アイシャドウのインパクトがすごい。
でもこれが、パチュリーという「現実にいないキャラクター」を表現するには必要なことかなーなんて。
リアルな美人を目指すんじゃなくて、二次元のキャラクターを三次元に持ってくる。
そのためには、普段のメイクの常識は忘れて、思い切った色使いが大事。
ドール感とファンタジー感、そして魔女。
これらを全部表現するために、赤と白のコントラストを最大限に活かしたメイクになってます。
次はなんのキャラのメイクレシピだそうかな、リクエスト次第で決めます。












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