今回はどちらかというと僕の昔を思い返す経験談であり備忘録です。
「メイクをすれば変われる」そう信じて、ドラッグストアでファンデーションを手に取った日のことを、今でも鮮明に覚えています。
自分一人でなんとなく適当に選んだそれは、私の肌に合わない黄色すぎる色でした。
顔だけ土偶になった日

時は初めて日常でもある程度のメイクをして行こうと思うようになったこと。
鏡の前で塗ってみた瞬間、顔だけが異様に黄色く浮いて見えて。
まるで埴輪とか土偶みたいな、不自然に黄土色。
なんというか黄色みが強いというか土色と言うか。
首との色の差が激しすぎて、完全に別人の顔を貼り付けたような状態になっていたんです。
いやー、メイクに慣れてきた頃とはは言え「浮きすぎない程度の肌色みを選ぼう」と思って失敗した感が強いですね。
いくら「コスプレ」に慣れていても「普段メイク」は別であると思い知った瞬間。
そのまま1週間はメイク道具に触れられませんでした。
結局普段からメンズメイクで外出、というのにどこか鬱屈しためんどくささを感じていたからです。
でも諦めきれなかった。
鏡を見るたびに、くすんだ肌、目立つ毛穴、青髭の痕。
これを少しでも改善できるなら、もう一度挑戦してみたかった。
YouTubeで見つけた答えの断片

YouTubeを見漁り、コスプレイヤーのブログを読み、少しずつ理解していったんです。
問題は「イエローベースとブルーベース」という概念を知らなかったことでした。
私は何となく「日本人だから黄色い肌だろう」と思い込んで、パッケージに「ナチュラルオークル」と書いてある、いかにも黄色っぽいファンデを選んでいたんです。
でも実は、私の肌はそこまで黄みが強くなかった。
プロのメイク動画を見て気づいたのは、彼らは必ず自分の肌の「色の傾向」を理解してから商品を選んでいるということでした。
イエローベースとブルーベースについては「【基礎知識】イエベ・ブルベってなに?【パーソナルカラー診断】」に詳しく書いております。
失敗から学んだ3つのこと
まず肌を整える

失敗から学んだのは、「メイクは色を塗ることじゃなく、肌を整えること」という基本でした。
朝の洗顔後、化粧水で肌を潤し、乳液で蓋をする。これだけで、ファンデーションの乗り方が全然違いました。
乾燥した肌に直接ファンデを塗ると、粉が浮いて色ムラになるんです。あの黄色い失敗も、実は土台の保湿不足が原因の一つでした。
私が使っているのは「ハトムギ化粧水」と「ニベア スキンミルク」。
どちらもドラッグストアで1,000円以下で買えて、コスパ最強です。
特にハトムギ化粧水は大容量なので、朝晩たっぷり使えます。
やすいしお試しにはちょうど良いんじゃないかな?
色選びは首で合わせる、そして「手の甲の色」のみは罠
それから色選び。
ここが一番の失敗ポイントでした。
店頭でテスターを使うとき、手の甲じゃなくて、顎から首にかけてのラインに少し塗ってみてください。
ここの色と自然に馴染む色が、あなたに合う色です。
私が失敗したのは「つけてないくらい自然に見せたい」という気持ちで、手の甲と一致する色を選んでしまったこと。
でも実際は、顔だけ浮いて不自然になるだけでした。
手のほうが黄色だからです。
むしろ首と同じ、もしくはほんの少しだけ明るいくらいが自然に見えるかもしれません。
メンズ向けに作られている「NULL BBクリーム」とかは、男性の肌に馴染みやすい色展開なので同じく入口としてはちょうど良さげ。
SPF30で日焼け止め効果もあるから、これ1本で下地とファンデの役割を果たしてくれます。
オークル系でも黄色すぎない、ちょうどいい色味なんですよね。
薄く、少しずつ、重ねる

最後に学んだのは、「少量から試す」という鉄則でした。
ファンデーションも、BBクリームも、最初は米粒大で十分。
それを顔の中心から外側に向かって、薄く伸ばしていく。足りなければ、少しずつ重ねればいいんです。
この順番を間違えて、最初から大量に塗ってしまうと、色が濃く出すぎて土偶化します。
そして一度厚塗りになると、修正が難しいんです。
薄く塗って「ちょっと物足りないかな?」くらいが、実は自然に見える適量だったりします。
今の私が初心者の自分に伝えたいこと

あの日、顔だけ黄色くなって落ち込んでいた自分に、今なら言えます。
「その失敗は無駄じゃなかったよ」って。
失敗したからこそ、肌を整える大切さが分かった。
色選びの基準が分かった。薄く重ねるテクニックが身についた。
今の私のメイクスキルは、あの失敗の上に成り立っているんです。
メイク初心者がまずやるべきことは、道具を揃えることじゃありません。
自分の肌を知ることです。鏡をよく見て、どこをカバーしたいのか、どんな印象になりたいのかを考える。
そして怖がらずに試してみる。失敗しても、メイクは洗えば消えます。
何度でもやり直せるんです。
もしあなたがコスプレメイクに挑戦したいなら、こちらの記事で初心者向けのアイテムを詳しく紹介しています。
普段使いとはまた違った、キャラクターになりきるためのメイク術です。
それから、もし青髭が気になるなら、青髭を隠す方法も参考にしてみてください。私も最初はここで悩んでいましたから。
最初の一歩を踏み出そう

あなたも同じような失敗をしたことがありますか?
それとも、まだ最初の一歩が踏み出せずにいますか?
大丈夫です。私もそうでした。
ドラッグストアで商品を手に取るだけで、心臓がドキドキしていました。
でも、その一歩を踏み出したから、今の自分がいるんです。
変われると信じて、もう一度、鏡の前に立ってみませんか?
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